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哲学科卒のサラリーマンによる戯言~自由及び生の考察~

若手サラリーマンの日常。そして、哲学や思想。

【書評】 『悩んだ時は哲学者に聞け!』を読んで

『悩んだときは哲学者に聞け!』を読みました。
著者は哲学者の小川仁志さん

この本は、30個の悩みに対してそれぞれ哲学者の有名な考え方をぶつけて解決していこう、という内容です。
1つの質問に対して約8ページ、つまり、哲学者1人を約8ページで紹介している本。
その中で、各哲学者の中心的な主張を解説していきます。
哲学解説書の中でも、かなりスピーディーな本ではないでしょうか。

哲学書といえば、小難しくて読みにくい、途中投げ出してしまう方も多い方思います。
しかし、この本は先の通り、哲学者1人につき約8ページで完結しています。
程よい長さで1人の解説が終わるので、読み進め易さは抜群だと思います。
哲学書の挫折の要因に「長い」というものがあるかと思います。
この本は「長い」とは無縁ですね。

内容はどうかといえば、哲学者によってバラつきはあるものの、中心的な考え方については丁寧に解説されています。
バラつきがあるというのは、著者の考えがところどころ入り、批判的に解説されている哲学者もいるからです。
(僕にはそう感じました)
時代もソクラテスからサンデルまで、と古代から現代まで幅広く扱っています。
哲学の入門書を読みたい。
さっと、哲学の概要を知りたい。
そんな方にはとてもお勧めです。


1人取り上げて感想を述べます。
本書では「アリストテレス」の考えを「どうしたら親友ができますか?」という問にぶつけています。
おおまかな内容は、「徳を高めて、他人を自分のごとく愛しましょう」といったところでしょうか。
他人を自分のように愛するのですから、自分中心の利己主義には陥りません。
また、徳を高める、利己主義に陥らないためにはどうすればよいか、という問には「中庸」と答えています。
そして、その「中庸」を「ほどほど」と説明しています。
たしかに、中庸の説明として「ほどほど」は中々良いと思います。
簡単にいってしまえばそうですが、僕は「適切なときに適切な能力を発揮すること」が中庸なのではないか、と思っています。
「ほどほど」といってしまうことで、中庸は弱い、意味をなさない、といった反論にさらされてしまうのではないでしょうか。


と、最後は批判がましくなってしまいましたが、とても楽しい本です。
悩んでる方も、そうでない方もご一読あれ。


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[ 2013/04/15 20:32 ] | TB(0) | コメント(0)
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プロフィール

智葉 哲三(ちば てつぞう)

Author:智葉 哲三(ちば てつぞう)
自由、幸福な生を主題に哲学します。学生時代はアリストテレスの『ニコマコス倫理学』から幸福を考察した。都内でサラリーマンを始め転勤で新潟へ。まだ若手。日常の出来事なんかも書きます。
連絡はこちらへ tetsuzou.c@gmail.com
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