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哲学科卒のサラリーマンによる戯言~自由及び生の考察~

若手サラリーマンの日常。そして、哲学や思想。

ぼくが本を売る3つの理由

読み終わった本はなるべく規模の大きい古本屋に売ることにしている。
まあ、大抵はなんとかオフに売ることになるのだが。

これには3つの理由がある。
順に記そう。
ちなみに、1⇒3と重要度が上がっていく(3が一番重要)。


1)購入した本代のうち、数%を取り戻すため。

なんとも卑屈であるが、第1の理由は金である。
1000円の本が100円になれば万々歳である、この程度だが。
まあ、1割引で本が読めたと思えば良いのではないだろうか。


2)保管場所確保のため

当然だが、我が家の面積は有限である。
何千、何万という本を保管し続けることはできないため、手放す必要がある。
捨てるくらいなら売ってやれ!というのが第2の理由だ。


以上2つはどこでも見るようなことだし、なんとも普通な理由。
ぼくが最も重要視しているのは次の3つ目。


3)その本の存在をより多くの人の目に届けるため。

こんなこと、大型書店に任せればいいじゃないか、と思うだろう。
たしかに、大型書店に行けば、ぼくが売った本は確実に購入出来ると思う。
しかし、大型書店に足を運んだときのことをイメージして欲しいのだが、
大抵は新刊コーナー、自分の興味あるコーナーにしか行かないのではないだろうか。

大型書店で古くて良い本と出会うには、どこかでその本の存在を知らないといけない。
自分の興味がない分野であればなおさらだ。
さらには、ジャンル毎にフロアが分かれていたりする。
実用書だったり、思想系の本は興味ある人しか赴かないフロア設計ではなかろうか。

だが、なんとかオフのような古本屋ではどうだろうか。
カテゴリ別に新旧問わず並べられている。
しかも、異なる分野同士が近くに置かれていることもある。
興味のない分野にも目が行きやすい。
 

つまり、大型書店では新刊以外は興味のある人の目にしか止まらない。
一方の古本屋では、そこに足を運んだ人あれば興味の無い本にでも出会う可能性が高い。
そんな中からタイトルに惹かれ、普段読まないジャンルの本を手にする人も出てくるだろう。

流行を去った本の再開拓、という分野では大型書店よりも古本屋の方が優れている。
自分が読んで、良いと思った本ほど手放す。
それが世のためとなろう。
良い本は多くの人に読まれた方が良いはずだ。

そんな本の再開拓を手伝うためにも、ぼくは積極的に本を売ることにしている。
ちなみに、規模の大きい古本屋を選んでいるのは、人の目に触れる機会が増えるからだ。

みんなも読まない本を溜め込むのはやめて、世の中の知的レベル向上のためさっさと手放そうではないか!

書を捨てに町へ出よう!


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[ 2014/08/14 20:31 ] | TB(0) | コメント(0)

【書評】『アイデアのつくり方』を読んで

アメリカの広告業界における巨匠、ジェームス・W・ヤング氏の著書。
本書の内容はタイトルの通り「アイデアのつくり方」である。

アイデアを作るには次の5つのステップがある。
1.情報を集める
2.その情報を自分なりに理解する
3.その情報を考えることをなくす(本書では「孵化」と表現)
4.ふとした拍子にひらめきが起こる
5.現実の人間に4を伝える

アイデアをひらめくとはよく言うが、それはこの流れに沿っているからであろう。
事前に、ある事柄について徹底的に調査をし、考え抜く。
そんな人間がふとした拍子にひらめくのだ。
当然だが、怠け者にひらめきはない。


また、アイデアをつくるとは全く新しいことをつくること、
と思い違いをしがちだが、そうでないことを改めて思い出させてくれる。

アイデアとは既存の要素の組み合わせなのである。

もちろん、まったく新しいことをつくり出すことができるに越したことはない。
しかし、そうもいかないのが現実である。
正反合ではないが、既存の組み合わせでより高みの登っていく。
これをアイデアと呼ぶのだろう。


本書は、本編が62ページと非常に薄い本だ。
価格も800円(税別)とお手頃。

電車での通勤、通学に30分とすると、
一往復で十分通読することが可能な分量だ。
読後は机の片隅に置き、いつでも参照できるようにしたい。

アメリカでの広告業界の古典と名を馳せている名著であることは一読すれば明白である。
ぜひご堪能あれ。





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[ 2014/07/27 12:36 ] | TB(0) | コメント(0)

【書評】『日本の人事は社風で決まる』を読んで

「社風」という会社を支配する見えないもの。
その会社の空気のようなものである。
この「社風」の体現者のような人間がその組織で出世をしていく。

概要は以上の通り。
本書では、「社風」の体現者が20年も前から社長になることが決まっていた、というエピソードが出てくる。
この本がいうように、「社風」が社員に与える影響は強い。
「社風」に合致した人が出世していくのだから、「社風」は延々と」受け継がれていく。

だから、出世をするために、「社風」に合わせよう。
というのも一つの手であろう。

ぼくがこの本を読んで一番感じたことは、
取引先との付き合いで、この考えは非常に使えるな、ということ。

「社風」が人事を決めているのだから、採用も「社風」による影響が大きい。
だから、取引先の社員を何名か見て、そこから共通項として導き出せるものがその会社の「社風」である。

新規の取引先の正確をいち早く、正確に察知するために、
「社風」の与える影響を探り出すことが良いだろう。

取引先の「社風」がわかれば、目の前にいる方の大まかな正確も考え方も分かるだろう。

既存の取引先で最も効力を発揮するのは、取引先の担当者が変わったときだろう。
たとえ、担当者が変わったとしても、根底にある「社風」は同じなのだから、駆け引きの強弱はそのまま流用できると考えて良い。

このような「社風」について具体的なエピソードを元に語られている。
これから就職を考えていらっしゃる方、これから転職を考えていらっしゃる方、これから出世を考えていらっしゃる方、全てにお勧めの一冊です。






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[ 2014/06/21 14:17 ] | TB(0) | コメント(0)

紙の本と電子書籍との比較

ぼくはKindleを愛用している。

Kindleを買うくらいだから、本もそれなりに読む。

従来の紙の本と、電子書籍、それぞれの利点・欠点について述べていく。

■紙の本の利点
これはきままに読みたい箇所から読み始めることができるのが最大の利点であろう。
参考書等、随時様々なページに移動したい時にも有用だ。
また、読み慣れている本なら、「この辺りに読みたい内容がある」という勘も働くようになる。

読む順序を規定されない、と言ってもよいだろう。

■紙の本の欠点
場所を取ってしまうことだ。
場所を取る、ということは保管する際の場所に限られない。
例えば、本を持ち運ぶとき、カバンのかなりの部分を本が占めることになるだろう。

本を読むときもそうだ。
本を広げるスペースが必要なのだ。

■電子書籍の利点
場所を取らないこと。
これは、紙の本の欠点の逆となる。
保管にしても、例えばKindleの様な、媒体1つあればよい。
もちろん、持ち運ぶにも媒体1つあればよい。
さらに、読む際も媒体の大きさを確保できればよいのだ。
満員電車の中で読む際には、圧倒的に電子書籍に軍配が上がる。

■電子書籍の欠点
ページ移動がうまくいかないこと。
できないことはないのだが、中々難しい。
章移動をするか、ページを指定して移動することになる。

紙の本のように、「だいたいこの辺」という勘が全く効かない。



■最後に
それぞれ、読書の方法によって向き不向きがある。

紙の本は、いわゆる勉強をする際にはもってこいである。
専門書、参考書は紙の本で読むべきであろう。
自分の好きなタイミングで、別のページに移れる利点を最大限に生かすことができる。

教科書をタブレット化、つまり、電子書籍化する案がある。
複数の教科書を用意することなく、スマートに学ぶことができよく思える。
しかし、紙の本の持つ流動性を担保するもう1声が欲しいところ。

また、気分を高めるために読む本、適当に開いたところから読み始めるような本、も紙の本がよい。
紙の本の持つ流動性を大いに生かせるから。

一方の電子書籍は、小説やエッセーを読むのに適している。
基本的に、前から順に読みページ移動を行わない類いの本に向いている。
場所を取らないのだから、移動中のスキマ時間にもサッと読むことができる。

また、一度しか読まないだろう、と思われる本も電子書籍で読むことをお勧めする。
どうせ一度しか読まないのなら、無駄なスペースを使いたくないからだ。


家で腰を据えて読む場合・繰り返し読む場合は紙の本、外出先で気軽に読む場合・一度しか読まない場合は電子書籍。
現在の勢力図はこうである。


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[ 2014/05/01 07:30 ] | TB(0) | コメント(0)

書評 『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた』

ホリエモンの新作『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた』を読みました。
獄中でホリエモンが読んだ本から、役に立った本が紹介されています。

ホリエモンから何かを学ぼう、と思うなら本書は適していないと思います。
他の著作を読んだほうが良いでしょう。

本書は、ホリエモンが2年間で読んだ本の記録と考えるのが適切です。
42冊を紹介しているので、それぞれの本についての深い考察はありません。
それでも、ホリエモンがどう感じ、どのようなことを考えたかは分かります。

ホリエモンの感動ポイントも分かり、どのようなタイミングで涙するのかも覗くことができます。
ホリエモンのことを、血も涙もない、人間離れした存在と思っている方は読んでみるといいかも。
彼の人間らしい一面を垣間見ることができます。


どんな本を読んでも、ビジネスと結びつける。
ホリエモンらしいですね。
どんなものからもビジネスのアイデアを得ることができる。
いくつかホリエモンの具体案が紹介されてますので、考え方のヒントを得ることができるでしょう。


巻末に書籍紹介もあります。
今後の読書生活の参考にもなる本です。








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[ 2013/09/08 23:14 ] | TB(0) | コメント(0)

【書評】 『傭兵ピエール』

舞台はフランス。
ジャンヌ・ダルクと傭兵隊とのお話。

乱暴な傭兵だが、根は善良な人間。
ジャンヌ・ダルクと過ごすことによって、粗野な傭兵隊が小さな村人と共存するまでに至る。

作中では、戦争シーンあり、裏切りシーンあり、潜伏シーンあり、愛しあうシーンあり、と盛りだくさん。
中でも印象的なのは、裏切りシーン。
仲間内の裏切りも敵中での裏切りも、どちらも手に汗にぎる名場面。

裏切り、とくれば定番ですが、腹黒神父様。
傭兵ピエールでの神父様は中々に非道な人。
真っ黒です!


お勧めの歴史ファンタジー作品。

   




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[ 2013/09/03 08:13 ] | TB(0) | コメント(0)

【書評】 『ノマドと社畜』を読んで

『ノマドと社畜』を読みました。
全体を通して、現在人気のノマド論に対して警鐘を鳴らしている本です。

現在日本では、ノマドとは会社に縛られている社畜と対をなすものであり、WEBの力を利用しとても儲かるもの、として語られている。
このような安易なノマド論に対して著者は疑問を抱いている。
この論では、ノマドとは個人で独立することである。
そのため、全てが個人の力量次第で評価される。
社畜のように、会社から毎月給料が支払われることはなく、当然残業代もない。

現在日本で出版されているノマド本や、ノマドに関するセミナーでは、どのパソコンがいいだの、どこのカフェで仕事ができるだの、表面的なことしか語られていない。
また、ノマドを推奨している人が広告業界の人や作家等、仕事のパイが少ない業界の人が多いが、実際ノマドとして食べていける職種はエンジニアやプログラマーといったものである、と指摘する。
さらに、前段のようなノマドの負の部分には一切触れない、ということも指摘している。
それで高額な教材をノマド志望者に売り込むことは、過去のフリーターの推奨に似ていると述べる。

ノマドというのは働き方の1つに過ぎない、これが著者の結論であろう。
フリーになることだけがノマドではないのだ。
本来、ノマドとは場所に縛られず自由に働くことを意味するのだから。
社畜でありながら、ノマド的に働くことだって可能なのだ。
現に、ノマドの本場イギリスでは、社畜でありながら、場所にとらわれない勤務ということが実現している。

なお、本書で指摘している重要な点がもう1つある。
それは、著者が契約について触れる部分である。
契約社会であるイギリスでは契約以外の仕事は行わない。
契約外の仕事は、自分の専門外であることが多く、成果物のパフォーマンスが落ちるからだ。

ところが、日本ではあれもやってこれもやって、と契約外の仕事をやらされることが当然である。
そもそも、契約という概念も薄いようだ。
本書ではあまり触れられていないが、今日本で問題となっている「ブラック企業」にも通ずるものがある。
契約外の仕事を押し付け、それを従業員が許容している社会。

この社会を打破し、契約をより強固なものにすることは日本にとって急務であろう。
契約にたいしての考えが改まり、それが浸透すれば「ブラック企業」というものを日本からなくすことができるのではないだろうか。
考えのない欧米化には反対だが、労働に関する契約について、日本は早急に欧米化を進めるべきだ。
またそれがノマドとして生きていくことを選択しやすい社会にも通ずるのだ。




kindle版



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[ 2013/09/02 01:33 ] | TB(0) | コメント(0)

【書評】 『悩んだ時は哲学者に聞け!』を読んで

『悩んだときは哲学者に聞け!』を読みました。
著者は哲学者の小川仁志さん

この本は、30個の悩みに対してそれぞれ哲学者の有名な考え方をぶつけて解決していこう、という内容です。
1つの質問に対して約8ページ、つまり、哲学者1人を約8ページで紹介している本。
その中で、各哲学者の中心的な主張を解説していきます。
哲学解説書の中でも、かなりスピーディーな本ではないでしょうか。

哲学書といえば、小難しくて読みにくい、途中投げ出してしまう方も多い方思います。
しかし、この本は先の通り、哲学者1人につき約8ページで完結しています。
程よい長さで1人の解説が終わるので、読み進め易さは抜群だと思います。
哲学書の挫折の要因に「長い」というものがあるかと思います。
この本は「長い」とは無縁ですね。

内容はどうかといえば、哲学者によってバラつきはあるものの、中心的な考え方については丁寧に解説されています。
バラつきがあるというのは、著者の考えがところどころ入り、批判的に解説されている哲学者もいるからです。
(僕にはそう感じました)
時代もソクラテスからサンデルまで、と古代から現代まで幅広く扱っています。
哲学の入門書を読みたい。
さっと、哲学の概要を知りたい。
そんな方にはとてもお勧めです。


1人取り上げて感想を述べます。
本書では「アリストテレス」の考えを「どうしたら親友ができますか?」という問にぶつけています。
おおまかな内容は、「徳を高めて、他人を自分のごとく愛しましょう」といったところでしょうか。
他人を自分のように愛するのですから、自分中心の利己主義には陥りません。
また、徳を高める、利己主義に陥らないためにはどうすればよいか、という問には「中庸」と答えています。
そして、その「中庸」を「ほどほど」と説明しています。
たしかに、中庸の説明として「ほどほど」は中々良いと思います。
簡単にいってしまえばそうですが、僕は「適切なときに適切な能力を発揮すること」が中庸なのではないか、と思っています。
「ほどほど」といってしまうことで、中庸は弱い、意味をなさない、といった反論にさらされてしまうのではないでしょうか。


と、最後は批判がましくなってしまいましたが、とても楽しい本です。
悩んでる方も、そうでない方もご一読あれ。





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[ 2013/04/15 20:32 ] | TB(0) | コメント(0)

【書評】 社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!  を読んで

『社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!』を読みました。
著者はエクセルを得意とする税理士です。
トライアスロンもやっているようで、文武両道の方ですね(と勝手に想像しています)。

さて、タイトルを見ると、社長入門の様に感じますが、実際は経理の入門書と捉えて良いでしょう。
経理の入門といっても、小難しい用語や簿記の知識を前提とした話は出てきません。
経理の作ったもの、財務諸表、をどのように読むのかを分かりやすく説明してくれいる本です。
財務諸表の読み方と申しましたが、隅々の読み方を説明するのではなく、重要な点を重点的に教えてくれます。
さっさと財務諸表の読み方を学びたい方には持って来いの1冊と思います。

ちなみに、僕が一番印象に残ったのは、PLとBSのつながりで「余剰金」について触れている箇所です。
PLは1年で完結してしまうので、いくらでもごまかせます。
しかし、BSは会社の創立以降の積み重ねなのでそうそうごまかすことはできない、といった内容が書かれています。
PLで部分を見たあとは、BSで全体を見ることが重要なのですね。
PLにしか興味のない方はこの本でBSにも興味を持つと会社の数字により一層強くなれるのではないでしょうか。
※PL=損益計算書 BS=貸借対照表 共に財務諸表の1つである。

また、経理業務の効率化という点にも注目している本です。
経理職についている方も参考になる内容が多々あると思います。
(経理職以外の方はこのパートは読み飛ばしてもいいかもしれませんね)

会社の数字の読み方を勉強したい方はもちろん、経理職についている方も復習教材として読んでみてはいかがでしょうか?
とても読みやすくおすすめです。





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[ 2013/04/05 00:19 ] | TB(0) | コメント(0)
プロフィール

智葉 哲三(ちば てつぞう)

Author:智葉 哲三(ちば てつぞう)
自由、幸福な生を主題に哲学します。学生時代はアリストテレスの『ニコマコス倫理学』から幸福を考察した。都内でサラリーマンを始め転勤で新潟へ。まだ若手。日常の出来事なんかも書きます。
連絡はこちらへ tetsuzou.c@gmail.com
★当ブログはリンクフリーです★

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